買取をしていると、タグつきの商品を持っている人が多いことに気づかされます。
しかも、けっこう高い。
なぜ着ないんだ?
1000円とかではなくて、4000円とか1万円を超えているとか、普通にある。
服が多いですね。
ついつい買ってしまうんでしょうね。
でも、買った本人はまったく後悔をしていない。
というより、むしろうれしそうだ。
「買ったけど着なかったんですよー」
って、タグの値段を知りながらも笑顔で言っている。
僕からしたらお金を捨てている様なものだって思ってました。
買ったのに着ない、使わない。それって意味がない。
買うためにかけた時間もお金も捨てている様なもの。
そんなんだったら、おいしいものでも食べた方がいい。
あとには何も残らないし、売ることもできないけど、そっちの方がいい思い出になる。
そんなことを思ってたんですが、あまりに後悔のない人達を見ていて、ある結論にいたりました。
それは、買うことで終わっていると言うこと。
そう、食べることと同じ様な感じだと思う。
食べたものを売ることはできない。
おかずがとてもおいしいからって、一部だけ持って来て保管しておくこともない。
せいぜい写真に撮ってあとから眺め返しておいしかった!って思うくらいです。あとは、人に見せて自慢するか、話をするか、SNSにあげていいね!をもらうか。
たぶん、買っても使わないものてそんな感じなんです。
買うことで目的は達成してしまっているんです。
だから、満足度はかなり高い。
買ったものを使わなかったら「なんで買ってしまったんだろう?」って僕は思うんだけど、そうではない人もいる。
女性と男性の違いだろうか?
人類を2つに分けるのは嫌いだけどそんな気はしている。
そういった買い物の形もあるってことを分かってないと、ケンカになる。奥さんが高い服やバッグを買ってほとんど使ってなかったとして、それがもしも自分のお金だとしたら、キレて怒ってしまうかもしれない。
でも、キャバクラに行ったみたいなものだと考えて欲しいです。
あれだって一瞬でちやほやされてあとには何も残らない。
お店を調べて、誰を指名するか考えたり、仲間と一緒に盛り上がったりする過程が楽しかったりする。
買い物も店員さんがちやほやしてくれたり、何を買おうか悩んだりしている時がきっと楽しんだろう。だから、もうそれで満たされている。
買取に出したら、かなり安い金額になってしまうけど、それでもしょうがないって思えている。
買うことで終わる。
そんな買い物の仕方もあるってことを学びました。
世の中いろんな人がいます。
自分と全く違った価値観で理解できない行動をする人がいても、反射的に拒否するのではなくて、何でそんなことをするのかは立ち止まって考えたい