おばあちゃんと話していると、買取で嫌な思いをしている人も多いです。
よくあるのが、電話がかかってきて、出ると何でもいいから売って欲しいと言われる。
名前入りのスーツでも、靴下でも、なんでもいいから売ってくれと、感じのいい女性が言ってくる。
同じ性別だし、女性が来るなら安心だと承諾すると、なんと来るのは怖い男性!しかもスーツでバシッと決めて来るらしい。
それって僕でも怖いです。
しかも、言っていることと違う。
何でもいいと言ったのに、それはあまり興味がない。
持って帰ってくれるところもあるみたいだし、なんでか知らないけど、古い靴に500円もつけていた業者もある。
でも、やっぱり目的は貴金属!
おばあちゃんが持っているキラキラした指輪やネックレスを狙っている。
今、金の価格はものすごく上がってますからね。
しかも、おばあちゃんが買っていた時代って安かったです。
だから、安い値段で売ってくれる場合も多いらしい。
ただ、この手法は流行りすぎて、もう数年前ほどうまくいかないとも思います。
貴金属って小さいし、すぐに現金化できるから、買取業者はみんな欲しい。
それをどうやって手に入れるかを考えて、実行している行動力はすごいと思うけど、嫌がられながら売ってもらっても、何もうれしくありません。
しかも、真似する人も多いので、長続きしないとも思います。
昔はいきなり訪問して買取をすることもできました。
その時に金を売った人にも会ったことがあります。
買取という言葉がまだ一般的になる前に動いた人は一瞬でものすごく額のお金を得たと思う。
最近のマスクの転売を一早くした人と同じで、周りの人がやる前にやった人は稼げる。
ただ、その稼ぎ方が喜ばれるものではないと、あっという間にダメになる。
マスクもそうだし、いきなりアポなしで訪問買取をするのもそうだけど、法律でダメになってしまう。
しかも、そうやって楽にして稼いでしまうと、なかなかコツコツ努力して稼ぐってことができなくなってしまう。他に楽して稼ぐ方法はないかって考えだしてしまう。
時代を先取りして稼げる人ってすごいとも思うけど、きっとそれは中毒性があるし、何より人にそこまで喜んでもらえていないので、真似したいとは思いません。
お客さんの喜びと自分の収入のバランスがいい仕事をしていきたいものです。
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